昨今問題になり続ける、運転マナー。
映画『アオラレ』は、そんな自動車にまつわる怖い出来事を映画化した作品です。
この映画を簡単に説明すると「運転マナーが良くない女性が、相手が悪かったせいでめちゃくちゃ絡まれる」……こんな感じです。
主演でありながらキャラクター名すら付けられていないラッセル・クロウ。
とにかく彼の怪演が凄い。クリーンな役どころも多々こなしてきた彼のイカレっぷりのおかげで、この映画が成り立っているとさえ思えました。
おすすめ度★★★★★★★☆☆☆
映画『アオラレ』作品概要とあらすじ
公開日:2021年5月28日
監督:デリック・ボルテ
映画『アオラレ』キャスト
名も無き男(ラッセル・クロウ)<あおり運転常習犯・サイコキラー>
レイチェル(カレン・ピストリアス)<離婚協議中・常にだらしなく気性が激しい>
カイル(ガブリエル・ベイトマン)<レイチェルの愛息子>
アンディ(ジミ・シンプソン)<レイチェルの離婚を担当する弁護士>
映画『アオラレ』あらすじ
__夜の住宅街で起きたとある事件。
1軒の家の前で静かに停車したグレーのトラック。
運転していた男は強引に家へ押し入り、住民を殺害、あげく家に火をつけて現場を逃走した。__
所変わって、夫と離婚協議中のレイチェルは、堕落した生活を送っていた。
彼女は時間にだらしなく整理もできない、息子のカイルを学校へ送迎する時間も守れず、仕事に遅れたせいでひいきの客からは見放される始末。
いつものようにギリギリの時間に出発したレイチェルとカイルは、学校の時間に遅れないようルートを選ぶも見事に渋滞にはまり、イライラしながらルート変更。
信号待ちで前に停車するグレーのトラックが、信号が青に変わっても一向に進まない。
大きくクラクションを鳴らして追い抜かしたまさにその車……それこそが殺人犯であり、あおり運転常習犯の男の車だった。
後を追ってきた男に一度謝罪の機会を与えられ、息子から謝るよう促されるも断固拒否。
これにより男の怒りを買ったレイチェルは、これから凄まじい恐怖を体験することになる……。
映画『アオラレ』感想・評価【ネタバレなし】
それでは映画『アオラレ』を鑑賞した感想をまとめましたのでご覧ください。
評価はあくまで個人の意見としていただけると幸いです。
“アオり側”ラッセル・クロウ演じる男が怖い
映画『アオラレ』の主演は、アオられる側ではなくアオる側を演じる名優ラッセル・クロウ。
彼の代表作といえば、傑作映画『グラディエーター』。
ラッセル・クロウが演じる主人公マキシマスは勇敢なローマ帝国の将軍で、家族を殺されながらも剣闘士として成り上がる…。
ちなみにこの作品で初めてのアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
どちらといえばクリーンな印象の強い彼が、今作では超絶サイコキラーを演じてしまったのだから驚きました。
まず終始、目が死んでいるのです。生気って、意図して消せるものなのですね。白濁した魚のような目が、犯人の男のイカレ具合を見事に表してくれています。
役作りに余念がないと話題の彼、今作も仕上がっていましたよ~。
“アオられ側”レイチェルの自業自得感
映画『アオラレ』で被害者となった女性レイチェル。
彼女はあらすじでも少し触れましたが、結構だらしがなく気性が荒い女性です。
ハンドルを握ればそれがさらに加速してしまう、典型的なオラオラタイプ。
息子を乗せた車で、電話しながらの運転は当たり前、急な車線変更もお任せあれ……あげくにクラクションガンガン鳴らして睨みをきかせるのですから、犯人の男の怒りを買ってしまったのも納得です。
せめて後から謝ることができれば良いのですが、それもしない。
救いようがないな……。彼女を見ていて、そう感じました。
でも終盤、息子を守るために奮闘する姿はさすが母親。己の危険をかえりみずに、見事視聴者のハートを少しだけ取り戻しました。
まとめ:映画『アオラレ』怖いけど良作です!
ネタバレはほとんどなしで映画『アオラレ』の評価と、あらすじや感想を紹介していきました。
実際に問題となるあおり運転にスポットを当てられていて、視聴後はきっと安全運転しようと心がけるでしょうね~。
ラッセル・クロウがとにかく怖い!頭のねじがポローンな雰囲気……鬼気迫る追走……きっとあなたも手汗びちょびちょで楽しむことができます。
終わり方もかなり綺麗で、上手くまとめてくれたスッキリ感がありました。
もう観たよ!というそこのあなた、ぜひ感想お待ちしております。
2 Responses
Cheers